夢も希望もあるのだが

タイトル通り、夢も希望もあるけど無味乾燥な日々を淡々と生きようとするブログです。

敗れる恋の美しさって当人的にはたまったものではないのだが

 あてのないメールを書いている。

 

 始めに行っておくが、これは恋愛の話ではない。が、限りなく恋愛みたいな状況になっている。

 

 仕事の関連でどうしても新規開拓する必要があり、一生懸命文面を考えて送るが、当然のように返信がない。いや、向こうとしても急にやって来るDMにわざわざ返信せんわという気持は痛いほどわかる。でも、〇〇様限定コース! みたいな怪しさ満点のメールにならないように、ああでもないこうでもないと無い頭を絞って考えたものなので、「あー、なんか来てるけどスルー確定かなw」みたいな感じで速攻ゴミ箱行きになっていると思うと非常に悲しい。

 

 いやあくまでそうした状況は被害妄想でしかないのだが、返信くるかな、来ないかな、あの横断歩道を奇数保で渡れたらくる、偶数歩で渡ったらこない、あ、やばいこのままだと偶数歩で渡ってしまうので最後は無理して大股で渡る! 的な、小学生かというような発想のもとで生活しているので、もっと成熟した大人の生活を送りたいものだ。

 

 もうメールは投げられたのであって、自分としてできることはない。どうなろうともただ耐えるしかないのだが、仕事のメールである以上なんで返信が来ないんだという突き上げも強い。というか日に日に強くなっている。そうはいっても自分は精一杯やりました、後は先方の問題です。という態度では居られないというのもしがない給与所得者のありふれた悲哀である。

 

 状況は状況、心は心ということで、あまりこの二つを混同しないように行きていくしかない。自分にできることは何週かしたらリマインダーメールを送り付けることであって、いくらもやもやしたとしてもそれは解決には繋がらない。そんなことにもやもやするくらいならひとっ風呂浴びて気持ちよくなったり、お酒を飲んで楽しくなっていたりしたほうがよっぽど楽しいというものだ。

 

 実はこの状況は今年初めて経験するものではなく、去年も経験した。その時も案の定返信はもらえず最終的に今世紀最大の怒られが発生したわけだが、今年もそうなることを考えると真剣に転職を考え始める時期なのかもしれない。自分の選んだ会社ってベストだと思ってたけど、諸般の事情出そうとも限らないってこともあるんですねと訳知り顔で言うような小賢しい大人に自分もなってしまった。

 

 人間五十年、下天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり

 一度生を享け、滅せぬもののあるべきか

 これを菩提の種と思ひ定めざらんは、口惜しかりき次第ぞ

 

 と申せ、もうこんな感じが続いていくのならば口惜しくもなんともないわいと僻みのあまり負け惜しみが口をついて出そうになるが、そこまで腐らずやっていこう。